2010年3月


         会 長 挨 拶



                社団法人 日本ボディビル連盟
                   会 長  玉  利    齊

 昨年は国際政治も国内政治も大きくチェンジしましたが、ボディビル界にも大きな激震が走りました。
 ポールチュア氏にリードされるアジアボディビルフィットネス連盟(ABBF)が、ラファエル・サントンハ会長の率いる国際ボディビル・フィットネス連盟(IFBB)に叛旗を翻して資格停止処分となり、アジア地区はポールチュア氏のABBFとIFBBに属するAFBFの二つに分裂した状況になりました。
 JBBFは冷静に現実を洞察した結果、直接の原因がポールチュア氏及び香港のサイモン・チャン会長がドーピングの陽性選手を偽って2006年カタールのドーハで開催されたアジア競技大会に出場させたことがWADA(国際アンチドーピング機構)の指摘で明るみに出たことにあります。
 JBBFはJOCとも打合せを行い、IOCと連携しているGAISF(国際スポーツ競技団体連合)の主要メンバーであるIFBBとWADAのルールに従って行動することを確認致しました。
 この様な国際情勢の中で進路を誤らずJBBFの主体性をしっかりと確立してゆく為に今年は大きく分けて四つの目標を掲げております。

@  公益法人制度改革にともなう方向性を選別し、その準備に着手すること。
A  ボディビルの愛好者層を拡大し、生涯スポーツの基盤整備の観点から日本体育協会への加盟を実現すること。
B  国際・国内の各種事業を再検討し、より協力に推進する為組織を活性化させること。
C  財源の強化を検討して実現を計ること。
 以上が2010年度の重点目標と思いますので、皆様方のより一層の協力をお願いする次第です。